「校長、また凛堂がきましたよ。追い返しましょうか?」






「え、あー、まだいいんじゃない?悪いことはしてないんだし…」








「してからじゃ遅いんですよ!」








そう教頭の怒鳴り声が響きわたる廊下。
それなら自分で注意に行けばいいのに
体育教師に任せるから信用できない。







「失礼します。矢野先生。これノートです。」







「お、花籠ありがとな。それと、阿南にも例の件伝えといてくれないか?」







「玲哉にですか?わかりました。」







そして、私は教室に戻り従兄弟の玲哉の席に向かった。







「玲哉、先生が例の件だって。」







「…はいはい。凜咲も気をつけてね。」








そして、玲哉は出ていく。
私は花籠凜咲。
そして、この人は従兄弟の花籠玲哉。


私の学校には、超がつくほどの問題児が存在する。







それは、藍崎那智。
この街を牛耳る暴走族の総長。
悪い噂しか聞かない。







「凜咲、玲哉くん大丈夫なの?」







「んー、多分だけど大丈夫なんじゃないかな?あの二人仲悪そうに見えてそうでもないみたいだから。」







あの2人。
とは、後ほどわかることなのだけど…、