次の日、高明は性懲りもなく遅刻スレスレで教室に入ってきた…つもりだった。


「おはよー政宗。」

「おはよー。」

「今日の朝課外って何だっけ?」

「何言ってんだ高明、今日から課外はねーよ。テスト1週間前だろ。」

「あ、そーだった。うわーしくった、もっと寝てくればよかったー。」

「やっぱり間違って来たのかよ。俺は珍しく高明が勉強するために早く来たと思ってたんだがなぁ。」

「俺がそんな人間に見えるか、政宗?」

「いや、見えない。」

「即答かよ。ちょっと傷つくなー。」

「ていうかさ高明。授業始まるまでまだ1時間はあるぞ。今から何する気だよ。」

「そんなの決まってんじゃん。」

「勉強か!」

「ばーか、寝るんだよ。おやすみ政宗zzz。」

「はいはいおやすみ高明。」


ガラガラッ

現代文を担当している高明たちの2-1担任の大戸先生がドアをあけて入ってきた。高明と政宗は今からHRなのだ。


「…おい宇佐美。松木起こせ。」

「おい高明、大戸先生来たぞー。」

「…んー…zzz。」

「先生、無理です起きません。」

「もういい、じゃあ今日の連絡だがな…」


そう言って大戸先生は連絡を伝え始めた。


「おい高明、いい加減起きろー。」

「…ん。晩ご飯はギョーザがいい…zzz。」

「「もういいやほっとこ」」


高明が眠る中、1時間目の倫理が始まった。