妄想→現実



みっちゃんが教室を出ていくと、教室がシーンとした。


「はぁ…帰ろう。」


毎日啓くんを待つみっちゃんのために私も待っている。


でも正直面倒。


みっちゃんと話すのは楽しいから構わないけど、そのあと一人で帰るのは寂しい。


教室の鍵を閉めて職員室にいく。


そして下駄箱に行って靴をとっての帰る。


それがいつものこと。


だけど、今日は何かが違っていた。


「なにこれ。」


下駄箱の中に可愛い封筒の手紙が1通入っていた。


差出人は書いてなくて、【佐々野 千暁】とあるだけ。


そのまま鞄の中にいれようと思ったけど、中身が気になってすぐに開けた。