「二人がいとこだってこと?」
どうしたんだろ、と疑問に思いながら答える。立花君は頷いて、だけど軽く吐息をついた。
「ユイはさ、俺のことが嫌いなんだ」
「そんなこと……」
今度は首を振って寂しげな笑顔を見せた。
「俺、どうしようもない奴だから、ユイのこと傷つけた。今日もきっと俺が来るの嫌だったのかもしれない」
下を向く横顔と沈む声。
私の知らない過去の二人は分からない。だけど、口では悪く言いながらも立花君のことを気にかけているユイちゃんや、アルバムを優しい表情で見ていた万里子さん、今日の彰さんの笑顔が嘘じゃないのは分かる。
「……なんて、こんな暗い話聞きたくないよな。ごめん、今の忘れていいから」
今まで見たことのない、無理矢理つくったような笑顔を浮かべる彼。それを見ていると、胸がきゅっと締め付けられて、なぜだかとても悲しくなった。
「立花君はどうしようもない奴なんかじゃないよ」
「え?」
向けられた視線、緊張で息がつまる。
でも、伝えたい。
私が大好きな立花君と、大好きなユイちゃんとの間にある壁が少しでも崩せるように。
どうしたんだろ、と疑問に思いながら答える。立花君は頷いて、だけど軽く吐息をついた。
「ユイはさ、俺のことが嫌いなんだ」
「そんなこと……」
今度は首を振って寂しげな笑顔を見せた。
「俺、どうしようもない奴だから、ユイのこと傷つけた。今日もきっと俺が来るの嫌だったのかもしれない」
下を向く横顔と沈む声。
私の知らない過去の二人は分からない。だけど、口では悪く言いながらも立花君のことを気にかけているユイちゃんや、アルバムを優しい表情で見ていた万里子さん、今日の彰さんの笑顔が嘘じゃないのは分かる。
「……なんて、こんな暗い話聞きたくないよな。ごめん、今の忘れていいから」
今まで見たことのない、無理矢理つくったような笑顔を浮かべる彼。それを見ていると、胸がきゅっと締め付けられて、なぜだかとても悲しくなった。
「立花君はどうしようもない奴なんかじゃないよ」
「え?」
向けられた視線、緊張で息がつまる。
でも、伝えたい。
私が大好きな立花君と、大好きなユイちゃんとの間にある壁が少しでも崩せるように。



