地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~

「……で、それを承諾した、という訳?」

 エメラルドのような鮮やかな色をしたメロンソーダの上に乗ったバニラアイスは、ユイちゃんが入れる細長いスプーンにより何度も浮き沈みする。

「う、うん」

 私はオレンジジュースを意味もなくストローでかき混ぜていた。

 ユイちゃんの部活が終わった後、商店街の喫茶店で待ち合わせして、今日あった事を報告した……のだが、よく考えれば彼女の意見も聞かずに勝手に決めてしまったから、何というか、罪悪感があり、少し緊張する。

「あの、ユイちゃんが嫌なら……」

 断ってくる、と言いかけた私の手をユイちゃんの両手ががっしりと掴んだ。

 どうしたんだろうと思っていれば、

「お願いします、璃子せんせー!」

「……え?」

「まじで欠点スレスレの、言うなれば崖っぷちに立たされてるの、私!このままじゃ、進級も危ういかもしれない。だから、助けて璃子!!」

 そのあまりの鬼気迫る迫力に圧されるまま頷いた私に、ユイちゃんは「ありがとう」と安堵の息を吐いた。

「ま、私からすれば立花が邪魔で仕方ないけど、璃子からすれば絶好のチャンスだもんねぇ?」