私にしか出来ないお願いなんて、本当にあるのだろうか。
私の中のネガティブな思考が頭を占領していて、前を走っていた速川さんの自転車が止まったことに気づくのが遅れてしまい、危うく衝突しかけた。私は早る鼓動を抑えながら前を向く。
「……商店街?」
「ほら、柊さん行くよ」
速川さんは自転車から降りて、それを押しながらアーケードの中へ。私も置いていかれないように慌てて追いかけた。
商店街は人で賑わっていて、食べ物屋さんから漂う美味しそうな匂いに、空腹が刺激される。
……と思っていると、速川さんはあるお店の前で自転車を停めた。
「おばちゃん、コロッケ2つね」
「はーい、ちょっと待ってねぇ」
お肉屋さんのコロッケ!!
巷で有名なその美味しさ……一度でいいから味わってみたい。
ごくりと唾を飲む私に、勘定を済ませてお店の人からコロッケを受け取った速川さんが、そのうちの1つを私の方へ差し出した。
「ここの超絶美味だから、食べてみ?」
「い、いいの?本当に?」
こくこくと頷く彼女の手から、きつね色に輝くコロッケを慎重に受けとる。その温かさと香ばしい匂いを発する蒸気に感動する。そうして、一口頬張った。
私の中のネガティブな思考が頭を占領していて、前を走っていた速川さんの自転車が止まったことに気づくのが遅れてしまい、危うく衝突しかけた。私は早る鼓動を抑えながら前を向く。
「……商店街?」
「ほら、柊さん行くよ」
速川さんは自転車から降りて、それを押しながらアーケードの中へ。私も置いていかれないように慌てて追いかけた。
商店街は人で賑わっていて、食べ物屋さんから漂う美味しそうな匂いに、空腹が刺激される。
……と思っていると、速川さんはあるお店の前で自転車を停めた。
「おばちゃん、コロッケ2つね」
「はーい、ちょっと待ってねぇ」
お肉屋さんのコロッケ!!
巷で有名なその美味しさ……一度でいいから味わってみたい。
ごくりと唾を飲む私に、勘定を済ませてお店の人からコロッケを受け取った速川さんが、そのうちの1つを私の方へ差し出した。
「ここの超絶美味だから、食べてみ?」
「い、いいの?本当に?」
こくこくと頷く彼女の手から、きつね色に輝くコロッケを慎重に受けとる。その温かさと香ばしい匂いを発する蒸気に感動する。そうして、一口頬張った。



