地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~

 外灯に照らされるひー君の顔は、周りが暗くても分かるほど赤くなっていて、とそんなことを思う私も赤いのだろう。

 赤面した二人で見つめ合って、暫くはそのままの状態で、でも堪えきれなくなって同時に笑いだす。

 初めは彼が側にいるだけで緊張に緊張をして、言葉もうまく出なかったし、うまく笑えなかった。

 それは、きっと彼を自分とは全く違う人だと勝手に決めつけて、私と彼の間に線を区切っていたのかもしれない。

 だから、その線を飛び越えるための言葉を、笑顔を取り繕おうとして、結局不器用な私には出来なかった。

 そんなもの必要なんかないって、気づかせてくれたひー君の笑顔を、これからも傍で見ていたい。出来れば一緒に笑っていたい。

「大好きだよ」

 優しい笑顔、また泣いている私の涙を拭うひー君の大きな手、近づく距離。

 それはごく自然に、二人ともが引き合うように。

 あと少しで、その距離が0センチになりそう……という時だった。