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放課後はいつも通り日誌を書いて、職員室に届けて、まっすぐ家に帰る……つもりだったのに。
「柊さん!」
渡り廊下を通っていると速川さんの声がして立ち止まる。同じソフトボール部であろう子達が一様に不思議そうな顔をして、速川さんを見つめている。
「さ、帰ろうか?」
その笑顔がむしろ怖い。なんて言える訳がなく、ましてや見つからなかったらこのまま帰ってしまおうと考えていたことも。
「う、うん、そうですね」
お昼休みの時に、速川さんのお願い事を聞こうとしたが丁度チャイムが鳴って聞きそびれてしまった。だから放課後に、という訳なのだが。
靴を履き替え、駐輪場で自転車に乗り、学校を出てからは速川さんの後ろをついていくだけ。どこに行くのか訊ねても「ついてくればいいから」と教えてくれない。
それにしても、私が眼鏡を外して髪を下ろしただけで可愛くなれるはずがない。私はずっと地味でダサくて、友達だって彩音以外いない。
遠慮してしまう性格や慣れない人には敬語を使うのが、人を寄せ付けないのだろうと彩音に言われているが、やっぱり見た目が悪いから誰も近づいてこないのだと思う。
実際、彩音は少し毒舌で、電車の優先座席にだって気にせず座っちゃう子だけど、可愛いから友達が沢山いるのだ。
放課後はいつも通り日誌を書いて、職員室に届けて、まっすぐ家に帰る……つもりだったのに。
「柊さん!」
渡り廊下を通っていると速川さんの声がして立ち止まる。同じソフトボール部であろう子達が一様に不思議そうな顔をして、速川さんを見つめている。
「さ、帰ろうか?」
その笑顔がむしろ怖い。なんて言える訳がなく、ましてや見つからなかったらこのまま帰ってしまおうと考えていたことも。
「う、うん、そうですね」
お昼休みの時に、速川さんのお願い事を聞こうとしたが丁度チャイムが鳴って聞きそびれてしまった。だから放課後に、という訳なのだが。
靴を履き替え、駐輪場で自転車に乗り、学校を出てからは速川さんの後ろをついていくだけ。どこに行くのか訊ねても「ついてくればいいから」と教えてくれない。
それにしても、私が眼鏡を外して髪を下ろしただけで可愛くなれるはずがない。私はずっと地味でダサくて、友達だって彩音以外いない。
遠慮してしまう性格や慣れない人には敬語を使うのが、人を寄せ付けないのだろうと彩音に言われているが、やっぱり見た目が悪いから誰も近づいてこないのだと思う。
実際、彩音は少し毒舌で、電車の優先座席にだって気にせず座っちゃう子だけど、可愛いから友達が沢山いるのだ。



