地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~



 ゲームセンターに着いてから、まずは目当てのプリクラを撮った。

「なんか二人ともすっげー顔になってんな……」

「なんだろう、このジェネレーションギャップのような、おいてけぼりな感覚は」

 と、まあ、プリクラの、撮った人の顔を変えてしまうという業に驚愕させられながら、ひー君の得意なクレーンゲームの所へ。

「どんな景品でも取れるから!」

 意気揚々と、景品が中に積まれた大きな箱の前で仁王立ちする彼。しかし、それはだんだんと縮こまっていく。今日は張り切り過ぎたのか、一向に取れそうにない気配がその背中から漂っている。すると、彼はある裏技を使う。

「お姉さん、助けてほしいなぁ」

 店員さんの優しさのおかげで、私のリクエストしたくまのキャラクターのぬいぐるみが取れた。

「あーあ、なんか格好つかないな」

「充分だよ!ありがとう」

 ぬいぐるみの頭を下げて腹話術の真似事をしたら、ひー君はとても喜んでくれた。