地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~

「リッキーはゲームとかしないんだよね?」

「うん、休みの日は本読んでるか、掃除してるか、散歩してるか……」

 と、言っていくうちに、休日の過ごし方が老後の暮らしみたいで途方に暮れる。

「面白い本とかある?俺さ、漫画しか持ってなくてさ……」

 漫画が好きなんだ、と思っていたらひー君は何かを見つけて、途端に足の向きを変えてどこかへ向かっていた。急にどうしたの!?と戸惑いながらついていく。

「古本屋?」

 私も時々来ているその古本屋。個人でやっている小さな店だが品揃えは豊富で、店の中に入れば、棚に入りきれないほどの本で埋め尽くされている。

「うわ、大全集入ってるじゃん!」

「ない、ない、て煩いくらいぼやくから、仕入れてやったんだよ。他の客に買われりゃ良かったのに、見つけやがって」

 仲良さそうに店主のおじさんと話す彼の手には、通常の漫画より分厚い本。それは、漫画に疎い私でも知っていた。かの有名な漫画家が描いた、顔につぎはぎのある医者が主人公の漫画だ。

「ひー君、それ好きなの?」