眼鏡がなければ日常生活を送れても字は読めないし、人の顔さえほとんど見えない。当然、自分の顔も。
コンタクトなんてしたことがないので、速川さんの言う自分の素顔なるものは自分でもはっきり見たことはない。
でも、どうしてそんな噂が流れているのか。首を捻っていれば、速川さんが私に眼鏡をかけてくれた。
「プールの時、それ外して入ってるんでしょ?その時に女子たちが柊さんの素顔を見て、そして噂になったの。だって、自分がそんな風貌に生まれたら、わざとじゃなければ今の柊さんの格好はしないって」
なんだか遠回しに貶されているような気がしないでもないが黙っておく。しかし、自分がどう見られているか深く考えたことがなかったので、意外すぎて反応に困る。
「昨日、初めて柊さんを間近で見て確信したの」
「え?」
「噂に違いはなかった!そこでお願いがあるのだけど……」
速川さんの初めて見る満面の笑顔。どこか胡散臭くて、顔を引きつらせると、両手をがっしり掴まれた。
「な、なんでしょう?……私に大したことはお願いできないと思いますけど?」
「いいえ、柊さんにしか出来ないのよ」
「はい?」
コンタクトなんてしたことがないので、速川さんの言う自分の素顔なるものは自分でもはっきり見たことはない。
でも、どうしてそんな噂が流れているのか。首を捻っていれば、速川さんが私に眼鏡をかけてくれた。
「プールの時、それ外して入ってるんでしょ?その時に女子たちが柊さんの素顔を見て、そして噂になったの。だって、自分がそんな風貌に生まれたら、わざとじゃなければ今の柊さんの格好はしないって」
なんだか遠回しに貶されているような気がしないでもないが黙っておく。しかし、自分がどう見られているか深く考えたことがなかったので、意外すぎて反応に困る。
「昨日、初めて柊さんを間近で見て確信したの」
「え?」
「噂に違いはなかった!そこでお願いがあるのだけど……」
速川さんの初めて見る満面の笑顔。どこか胡散臭くて、顔を引きつらせると、両手をがっしり掴まれた。
「な、なんでしょう?……私に大したことはお願いできないと思いますけど?」
「いいえ、柊さんにしか出来ないのよ」
「はい?」



