地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~

 どうして話したこともない彼女たちが私の名前を知っているのか、どうしてこうやって囲まれて一方的に話されているのか、どうして、こんなにも敵意のこもった目を、向けられているのか。

「へぇ……奇遇だね、私も投票しようとしてた所。洸に」

 田原さんが一歩前に出て、私の真正面に立つ。

「今までずっと、洸と仲良くつるんだり、遊んだりする友達だったんだけど、この機会に気持ち伝えようと思って。ねぇ、柊さんは誰に投票するの?」

「っ……、わ、私は……」

 向けられる冷たい視線に、後退りしたくなる足をどうにか我慢して、息を吸い込んだ。

「洸君、に……!」

 言った途端、黙っていた彼女たちが一斉に笑いだす。ゲラゲラと、嘲笑うように。私は居心地悪く、恥ずかしさに下を向く。

「もぅ、冗談はその地味な顔だけにしてよ!」

「ほんと、ほんと、自分の顔をちゃんと鏡見てから言ったら?あんたが王子と似合う訳ないから」

「優等生は優等生らしくお勉強だけしてればいいんですよぉ?」

「でも、すごいと思うよ?あたしが柊さんなら言えないもん。地味でダサい自分が王子のことが好きなんて、恥ずかしすぎて」