地味優等生→リアルシンデレラ ~みつけてください王子さま~

 始業式と言えばの“校長先生のお話”。長い、長いそれをじっと堪えて聞き終えたら、部活なんかの表彰があって、次は生徒会が文化祭についてを話すことになっている。

 毎年、生徒会が主催の企画(出し物)があって、去年は生徒会メンバーと数名の教師が短編映画をつくって大反響だった。今年も注目されているようで、メンバーが舞台に上がるとともに拍手やら歓声が沸く。

 そして、最後に生徒会長がセンターに来て盛り上がりがピークに。

 生徒会長の名は明宮 拓海(アキミヤ タクミ)。3年生の男子で、サラサラの髪をなびかせ、優しい微笑みで女子の目をハートに輝かせる。立ち姿も同じ高校生とは思えないほど洗練されていてオーラがある。

 そんな明宮先輩は1年生の頃からカリスマ性を光らせていたらしく、生徒会長になってからも生徒の支持率は異常なまでに高い。

「諸君、夏休みが終わり、今年も我が校文化祭が開催される。クラスでの出し物、模擬店で生徒一人一人が協力しあい、また切磋琢磨することで短く儚い青春の良い思い出となるだろう。そうして健闘した文化祭を締めくくる後夜祭で、我等生徒会も思い出の一ページになるような企画を今年も提供したいと思う」