「はぁ〜。中学の国語って大変すぎるんだけど。」
美香は全ての終わりのように呟く。
机に寝そべって国語の教科書を睨んでいる。
「そんなこと言ったってやらなきゃいけないんだから。」
国語の教科書片手に、国語のワークを片手に低いトーンで呆れたように夕は呟く。
世に言う国語バカってやつ。
「夕は国語得意だからいいよね。私なんかめっちゃ苦手だからついていけないよ。」
夕の才能を美香は羨む。
「次、国語だよ。早く準備しときなよ。」
と、言うと美香は焦って机の中から国語の教科書とノートをだす。
後、二分後にチャイムがなる。
そのチャイムを堺に運命の時間が始まろうとしていた。