小さな約束。

「好きです。付き合ってください」
体育館裏の独特な雰囲気の中、突然の出来事だった。
「えっえっあ、あたし?!」
あたし、早川瑠依は高1になったばかりの春、初めての「告白」をされた。
「ダメ...かな??」
相手は同じクラスのお調子者の、成瀬くん。
「え、と...ごっごめんなさい」
1、2回しか話したことが無かったから、断った。
「そっかあ...。まぁ、そうだよね。話したことも数回だし。突然ごめんな??」
成瀬君は悲しそうな顔を隠すように、笑ってみせた。
その顔を見ると、なんだか申し訳なくなり「ごめんね...。」と謝った。
「そんな顔すんなってー。ごめんな、俺ほんと無神経で」
悲しい顔をしていたのか、成瀬君は困ったように笑い、
「これからも友達としてよろしくな!!」
と言ってくれた。
「ありがとう。よろしくね」
あたしも微笑み返し、あたし達はそれぞれ家に帰った。