床の軋む音が、自分の悲鳴に似てとれる。 てくてくと歩いていった先には、中庭が広がっていた。 決して広いわけじゃないけれど、狭くもないちょうどいいサイズ。 長方形のその庭には、真ん中に一本の梅の木。 しかし、その無機質な空間には、梅の木はあまりにも場違いのような気がした。 だが、どこか惹かれる。 花びらが散ってしまったけれども、どっしりと存在感のある梅の木は、青々と茂っている。