…うそ。 一瞬、なにが起こったのかわからなかった。 私を呼びたした張本人と…流也がキスしていたから。 信じてたのに。 流也だけは信じてたのに。 だからいじめにだって耐えられた。 どんなに辛いことがあっても、 乗り越えてきた。 「っ…りゅ…うや…!」 もう誰も信じない。 「…う…ぅ…」 もう誰も頼らない。 もう誰も…好きにならない。 好きな人に裏切られるのは、 こんなにも辛いとは思わなかった。