そして、夜…彩が病室を抜け出した。 俺はもちろん彩に付いて行った。 着いた先は屋上で、彩はそのまま柵に手をかけた。 …違う、彩それは違うぞ。 俺は彩に生きて欲しくて助けたんだ。 だから…お願いだ。 死のうとするな…。 「彩」 俺は無意識に呼んでいた。 彩には聞こえるはずないのにな。