その日の夜、私はこっそり病室を抜け出した。 足を止めることなく進んだ先は屋上。 そのまま私は何の迷いもなく、 屋上の柵に手をかける。 「…流也。待っててね。今行くから」 そして、私は覚悟を決めて飛び降りようとした。 けど、 『彩』 直前に流也の声がした。 私は振り向いた。 でも、誰もいない。 「流也…会いたいよ…」 そのとき、私は思い出した。 階段から落ちたときのことを。