「遅くなってごめんねぇ」 「あー、その喋り方やめろきもいから」 「いいよ。で、話ってなに?」 さっきとは違う口調でこいつは言った。 「お前、彩いじめんのやめろ」 「えー、別にいじめてないけど?」 そう言って鼻で笑った。 「とぼけんな!」 「もうバレてるしいっか。いいよ、やめてあげる」 「じゃあ、もう俺たちに…」 関わるな。そう言いかけたが遮られた。 「その代わり、今あたしにキスして」 「は?誰がするか。俺はお前みたいな女が一番大嫌いだ」 そう言って俺は立ち去ろうとした。