影の王子とボーイッシュな女の子




6月下旬 期末テスト









「ねぇ、希子?テストどうだった?」

前の席の唯が振りかえる



栗色の髪は耳にかけてあるから
ピンク色の可愛らしい頬が見えるのに

彼女の焦る顔とミスマッチでなにか面白かった




「え?出来るないっしょ~はは(笑)」



「だよね、聞いた私がバカだった」



「なんだしそれ!」



「だって希子バカでしょ?(真顔)」



「うっ!」



「てか、希子?足。」



そういって股を広げる私の足を指差す唯。





「だってあっちーんだもん」

パタパタパタ


「はぁ、アンタこの格好で団扇であおぐ姿が一番似合うわ」


「ふははははは」



「私別に褒めてないから」



「よーし!じゃーSHRはじめっぞー!」