裏と表の私と彼


しかし、その顔はしだいに歪み、頬を涙がぬらした。

「やだー!!送るー!!」
…やはり香子も酔っていたようだ。

「私、蹴っちゃったから、送ってこーと思ったのにぃ…ううっ!」
まるで子供のように泣き叫んでいる。

「ちょ、あ、え!?あの、もうちょい静かに…」
「うわぁぁぁぁん!」

香子は座り込んで泣き始めた。

「……ああっ!もうっ!分かったよ!」