裏と表の私と彼


「無理です。」
またまたはっきりと答える。

「あ、そう…」
春は苦笑いしながらため息をつく。

じゃ、といってよろよろと家に帰ろうと歩き出すと、少しの段差に転んでしまった。

「いってぇ…」
「大丈夫ですか?あ、擦り傷ですね、大丈夫ですね。」

お腹をおさえていた手をすりむいた部分にあてる。

「…送りましょうか?」