裏と表の私と彼



「…なんでそんなに皆さんふらふらなんですか?」

理沙と柊は苦笑いで答える。
春にはもはや苦笑いをする事さえ困難だった。

「あ、タクシー!!」

香子は勢いよく手を挙げた。

黄色く光るタクシー会社のマークが若干目にしみる。