裏と表の私と彼



「有科さん、その頃は仕事らしい仕事なんてなかったじゃん。」

香子は春をガールズトークのじゃまだとでもいうように睨む。

「でもお前もそのころは仕事なかったんだろ?有科さんのこといえないぞ、あはは!」

柊はさりげなく香子を庇った…訳ではないのだろうが香子にはそう思えてしまった。

「そうだぞ!春の仕事がないから私も仕事なかったんだぞ!!」

理沙はそんなやりとりを見てひとりで笑っていた。