裏と表の私と彼



「お疲れさまでしたー。」

春と咲の重要な場面の撮影が終わり、香子は春に声をかけた。

「あ、お嬢さん。このあとご飯どう?」

突然の誘い。香子の頭には?が広がっていた。

「さっき紫苑さん?だっけ。あの人から誘われてさ。俺、よく話聞いてなくて二つ返事でOKしちゃってさ。」

ため息をつきながら春はさらに続ける。

「だからさ、有科さんもつきあってくんない?俺初対面と食事とか言われても無理。はなし続かない。」