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「お邪魔しまーす!」

「きたきた!肝試し組だな!」


コンビニに寄ってから、
お兄さんに挨拶をしに向かった。

夏希がのれんをくぐってカツ屋に入ると、
店長とその話でもしていたのだろう
待ってましたと出迎えてくれた。

距離が距離なだけに、
23時出発で話が決まる。

失礼ながら、お兄さんは見た目に迫力があるが
想像以上に心優しい好青年だった。


「まだ時間あるし、どっか行くか?」

「いえいえ、申し訳ないんで!」

「ほんと律儀だなぁ、肩の力抜けよ!」

「どうせ泊まりなんで、
荷物置いてゆっくりしときます!」

「おう、そんじゃ気ぃ付けなよ。」


お茶をいただいてから
ありがとうございました、と
店をあとにした。




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