全てを包んで

「それで、後は何を買うんだ?」

動揺している私をよそに、課長は尋ねてきた。

「いや、あの、こんな買い出しを上条課長に手伝って頂くわけには…。」

飲み会の買い出しを、一課の課長に付き合わせるのは普通に考えておかしい。

「俺じゃ役に立たなそうか?」

課長はそんなことを言って来た。

「いえ!全くそんなことは無いです!」

慌ててそれを否定する。

課長に向かって役に立たないなど、言えるわけがない。

もちろん、そんな事は思ってもいないし。

「じゃあ、問題無いだろ。次はどこへ行けば良い?」

これ以上何を言っても私の意見は通りそうもない。

ここはありがたく課長に買い出しを手伝ってもらうことにした。

酒類や、ソフトドリンクをカゴに入れ、乾き物も何点か入れた。

最後に前以て頼んでおいたオードブルを受け取る。

お会計を済ませ、商品を詰めていく。

意外にも課長の手際が良くて驚いた。