全てを包んで

「あっ、要件はもう聞いてるから折り返さなくても大丈夫だ。」

そう課長に言われ、折り返しの電話をかけるのをやめた。

「えっと、要件は何だったんでしょうか?っというか、どうして上条課長が直々に…?」

要件も気になるが、何故忙しい身の課長がここへ来たのかがわからない。

「あぁ、たまたま電話に出たのが俺だったんだ。」

そうだとしても、他の人に頼めば良かったんじゃ…

「今日は珍しく、急ぎの仕事も無かったからな。」

私が困惑しているのがわかったのか課長が説明してくれた。

でも、普段あんなに激務なのに仕事が落ち着くとかあるの?

まぁ、本人かそう言うんだからそうなのかもしれないけど…。

仕事が落ち着いていたとしても、課長が来たことには本当に驚いている。

「そうだったんですか。…えっと、それで要件というのは?」

それでも、とりあえず要件を聞いて買い出しを再開しなくては。