・●◉◯愛鐘side◯◉●・
全部で3回目のキスが終わり、私は舜にまた、倒れ込む。
ああ、情けな…
こんなことで力なくなるとか。
でも
最近あんまりなかったから、
正直嬉しかった。
だから、
「次やったら5回な。」
って言われたとき、つい、
「じゃあずっと龍騎と喋る。」
って言っちゃった。
「…え?」
あわわわわ、ヤバ!
舜、なんて思っただろう?
「えと、あの、その…
む、無意識で!ちょっと!ご、ごめ…」
「ふーん。じゃあ要するに、無意識でそんな事言うくらい、したいって事だ。」
「いや、あの…」
やっぱりそう思った?
「だいたいなぁ。それならそうって早く言えよ。俺初めての時急に倒れ込んできて、めっちゃ焦ったんだからな。このツンデレ」
「ごめん…」
「愛鐘からしてくることとかもなかったから、嫌なんだって思ってた…
俺、お前が初めてだから全然わかんねぇ…」
ああ、なるほど。
つまりは、こういう事だ。
「じゃあ舜。
目閉じて?」
「え、あ、おう」
って言って目を閉じる。
