バシーン!って音と、頬の痛み。
ゆっくり目を開けると、いつもの連中が僕を囲んで上から覗き込んでくる。
今日もか。
殴りやすいようにか、彼らは僕の腕を縛っていた縄をとく。
と思ったら腹部に蹴りが入る。
またいつものように同じ毎日。
繰り返しだ…。
夜になれば帰るから、それまでの我慢。
あと、約数時間。
母さんが奴らに連れられて2階から下に降りてきた。
両腕を拘束されてる。
連中の1人、背の高い女が僕の前に来てニコッと笑った。
「なんでこんな状況になってるか、わかる?」
彼女の問いかけに、怯えて首を振る。
「お前が弱いからだよ。」
吸ってたタバコの煙を吐き出して、彼女はそう言った。
僕が弱いから……。
強くなりたい。
強くなりたい…。
どうしたらいい?
どうしたら助けられる?
ーーーピンポーン。
そんな時だった。
場違いな音がした。


