***
「…キラ。…ァキラ。アキラ!」
っ!!!!
バッと起き上がって相手を抑え込む。
喉元を抑えていた腕を、勢いよく叩かれた。
「………お前っ!敵じゃねんだから…、いきなり絞めるな!!!……殺す気か…!!」
「ごめん…。」
条件反射です……。
呼吸を整えながら、ライがUSBを渡してきた。
「…やっと音源直せた。コレに全部入ってる。骨の要る作業だったよ。」
「まじで!ありがとう!!」
キタ!!!!
これで完璧!!
喜ぶわたしにライが話しかける。
「アキラさ…。俺、その音源聞いたんだよ。ナツキくん?だっけ。すげえ深そうだなって思った。心の闇が。」
ライの言葉に手が止まる。
「どういうこと?」
「…比べること自体が間違ってるのなんて重々承知だけどさ。
俺、今まで色んな現場見てきたけど…。アキラのこと除いたら、ナツキ、断トツだって感じた。
お前の時、えぐいなって思ったのすげえ覚えてる。……俺の感覚的に、今のナツキも、あの時と似たような感じ。状況は耳でしか聞いてねえけど。」
わたしも予想はしていた…。
けど、ライが言うなら相当なものだ。


