暁天の星



アキラは別れ際に、レシートの裏に、名前と携帯の電話番号を素早く書いて僕の手に握らせた。







辛くて辛くて、もう無理だ。そう思ったら電話しなさい。

必ず助けに行く。




そう言葉を添えて。



思ってもみない発言にびっくりしたけど、純粋に嬉しいと思った。





だけど、アキラに迷惑をかけることなんてできない。






どうしても、あのレシートとピアスだけは捨てられないけど。


矛盾してるな…。







あの日、家に戻るともちろん両親とも起きていて。


お父さんは怒り狂っていつも以上にぶん殴ってくるし、お母さんも泣いてて申し訳なくなった。





一生に一度の我が儘だから。


そう自分に言い聞かせていたのに。







次の日から、昼間からお父さんの知り合いとか言って家に上がりこんでくる男の人や女の人たち。


いつも大体10人くらい。




内、女の人は2〜3人で。





その人たちは徹底的に僕とお母さんを殴ったり蹴ったり。



しばらくしたら、男の人たちはお母さん、お父さんは女の人たちを連れて2階へ消える。




それから夜になるまで降りてはこない。





僕はその間、ダイニングにあるテーブルの脚に体をロープで括り付けられてる。身動きが取れない。






神様。

お母さんは何も悪くありません。






そう、すべては僕のせい。



僕の…、我が儘のせい………。