お父さんは毎日毎日、僕を殴ってくる。
お母さんも殴られて蹴られて、最後は2階に連れて行かれる。
一回だけ、助けようと後を追いかけたことがあったけど、
『絶対に来ちゃダメ!!下にいなさい!』
って泣きながらお母さんに言われたことがあったから、それ以来足を踏み入れられずにいる。
臆病なんだ、僕。
夜になると、仕事から帰ってきたお父さんは、毎晩毎晩狂ったように拳を振るうから。
それが嫌で、僕は夜の間だけ家から逃げる。
夜、お父さんがお母さんを2階に連れて行ったら、そっと家を抜け出して、朝、バレないように戻る。これの繰り返し。
夜の街は光がキラキラしてたけど、大人はみんな汚かった。
僕を見つけては殴って蹴って。
気が済んだらどこかへ行って。
もう疲れた。
何もいいことなんてない。
生きたくない。
死にたい。誰か殺してよ…。
そんな時だった。
“……こんばんは。”
僕を助けてくられたのは………
めっちゃくちゃ強い"女"だった。


