もう、2度と会えないかもしれない。
だけどわたし、貴方のことやっぱり放っておけないから。
持ってたペンで、レシートの裏に自分の名前と携帯の電話番号を殴り書き。
なつき君の目の高さまでしゃがんで膝をついた。
「いい?一度しか言わないからよく聞いて。」
これ以上わたしと関わるのも危ない。
それに、こんな所見られたらなかなかマズイ。
「これ、わたしの名前と電話番号。
……なつきくん。
辛くて辛くて、もう無理だって思ったらこの番号に電話して。
必ず助けに行くから…。約束よ……。」
彼の右手にレシートを握らせる。
それから、自分の右耳に付けてあったピアスを外した。
それも、彼の右手に同じく握らせる。
「コレは、貴方がわたしと会った印。あげる。
もし、また何か変なお兄さんたちに声をかけられた時は、このピアスを見せること。これも約束してほしいの。」
なつきくんが握った拳に、自分の両手を重ねた。
「今日は一緒に居てくれてありがとう…。
わたし、なつきくんに会えて良かった。
また日の出見に行きましょ。約束よ?」
そう言って笑うと、あどけない笑顔を返してくれた。


