目の前にあるバカでかい太陽を見て、今日の幸せを願わずにはいられない。
お願い。
どうか今日が、いい1日でありますように。
「……………………なつき……。」
へっ!?
「え…………?」
「ぼくの、名前……。」
なつき。
貴方が最初に口にした言葉。
「…なつき、くん?なつきくんっていうのね?」
わたしの問いに彼は頷く。
それが嬉しくて、彼の頭を撫でた。
「そっか〜!ありがとう、教えてくれて……。」
ハッとした。
太陽に照らされて見えたんだ。
彼の身体に在る傷や痕を。
バレないように服をつまんで背中を覗き見る。
…………っ!!!!!
切り傷や根性焼きの中に、ひときわ目を引く大きな焼印。
……蛇のマーク。
どうして………。
思わず持ってた紙パックを落とした。
我に帰る。
まずい、しっかりしなきゃ。
芝生に落ちた紙パックを、なつきくんが拾ってわたしに手渡してくれた。
「ありがとう…。」
軽くニコッと笑って、またベンチに座り直す幼い男の子。
急に心を不安が覆い尽くした。


