どのくらい時間が経ったかな。
さっきまで真っ暗だったけど、あと少しで明るくなりそうな気がする。
ーーー日の出か。
やっと少し泣き止んだ男の子の背中をさする。
大丈夫かな…。
落ち着いたのかな…。
ああ〜〜、わたし何にも役に立ってないし、むしろ邪魔かな!?
……………………。
………そうだ!
「ねえ。ちょっとわたしと来てくれない?いいもの見せたいんだよ。」
キョトンとした顔でわたしを見上げる彼。
………。
はっ!待って!
今の言葉ってすっごい怪しいよね……!
「あ!別に危ないところに連れて行くとか、誘拐とかそういうんじゃなくて!近くに、綺麗な日の出を見ることができる場所があるの!
……よかったら行かないかなって…。」
わたしの言葉に何かを感じ取ってくれたのかは分からないけど、男の子は1回だけ頷いてくれた。
ちょっと歩いたところに、丘みたいなところがあって、そこがわたしの絶景ポイント。
きっと、貴方も気に入るよ。
繁華街を抜けて、裏道を通って。
あの坂を登ったらあと少し。
隣で歩く男の子の歩幅が小さい。
わたしの一歩が、キミの二歩。
でもゆっくりでいいから来てくれるんだね。
下に広がるいつもの街が段々小さくなってきた。


