暁天の星



【里香】


ハルとの電話を切った明に、コーヒーを渡す。明は決まってブラック派。想像つくでしょ?



リュウはアイスティーかレモンティーを好んで飲むから我が家は常備してあるんだ。




今日はレモンティーらしい。






「で、話って何?」



コーヒーを飲みながら、聞いてくる明。





「あ、うん……。那月くんのことでね?」




やっぱり気になったんだ…。
昼間見たこと。


聞かなきゃわからないから、リュウと話して話すことにした。




「何かあったの?」

「いやっ。そういうんじゃないんだけど。あたし今日初めて那月くんに会ったの…。」



明は顔色一つ変えない。
さすがだ。




「引きこもってんのによく会えたな。」

「那月が風呂入ってたんだよ。そこに偶然俺らが帰ってきて。」




リュウも一緒に話してくれる。




「で?」

「うん…。シャワー浴びた後で、那月くんがタオルで体拭いてる時にあたしが脱衣所に入っちゃって…。」

「うん。」

「そのときに見えちゃったんだけど、身体の傷とか……。」




ピクッと明の眉毛が上がるのが分かる。





「俺も見えた。」



リュウは、そう言うとレモンティーを飲み終えて、お代わりをキッチンまで取りに行く。