「紅梨〜、朝だぞ〜。」






「もう起きてるから入ってこないでよ。」









私は夏嶋紅梨(ナツシマアカリ)
高校2年生。

そしてこの人は、
夏嶋璃央(ナツシマリオ)
19歳、大学生。

普通にしてればかっこいいんだけど、
唯一の弱点が…、








「紅梨!今日も気をつけるんだぞ!四人から離れるなよ!」








「…はいはい。」









超がつくほどの過保護。
うちにはお母さんがいなくて、
私が小さい頃に病気で亡くなった。

だから、父子家庭でお兄ちゃんも
心配みたいで。









「じゃあ行ってくるからね。」






「気をつけろよ!」








そう行って私は玄関のドアをあけた。