─────ここはどこ?

真っ暗な世界。

...光?

一筋の儚い光。

『助けて...』

誰なの?

『──!僕のことを思い出してくれ...!』

─────思い出す?誰を?

儚い光が点いては消え、点いては消え。

そこに漂う私。

一人で。

『あんたは一人じゃない...。だって僕がいるんだから』

─────あなたは誰?

─────私の何?

『胡鞠』

─────なぜあなたは切ない声で私の名を呼ぶの?

─────あなたは一体...。