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悠希「憂架、お前もう授業の妨害すんなよ
   昴、お前は教師を呼び捨てすんな」


憂架「...んー...」


昴「はーいわかりましたー
  だからもう家帰してくださーい」


悠希「うるせぇなこのクソガキが」


昴「!!!?」




憂架は二人の会話を微かに聞きながら優を思っていた


今なにしてるのか

きっと連絡もしない私を心配してるだろう


なんでこんな日に限って携帯の充電空なのかな...



早く会いたい...会って優さんを安心させたい




悠希「...まぁ、憂架も早く帰りたそうだしな
   今日は許してやるよ」


昴「ぁザっす!!!じゃあ俺帰る!!!
  憂架!危ないし送ってったるわ!!!」


憂架「...」


昴「...憂架?」




昴は応答のない憂架を不審に思い、
ひょいと顔を覗き込む

すると憂架は弾かれたように身体を仰け反らせる




憂架「...す、昴くん、どうしたの...?」


昴「いや、なんか...ボーッとしとったから...」


憂架「そっか、ごめんね
   じゃあ帰ろっか、祐奈ちゃんも心配...はしてないかな(笑)」


昴「アハハ!!!wまぁな〜アイツ意外と薄情やもんなww」




私は「そだね」と呟くと、時計をちらりと盗み見た

短い針は“7”を指していた


そういえば優さん...仕事って言ってたっけ...?
なら、このぐらいは大丈夫かな......


そう考えると、少し気が楽になった



椅子から立ち上がると、
私はスクールバッグを肩に掛けた

昴くんもスクールバッグの持ち手に腕を通して、背負う形にしている




昴「痛って...、よし、じゃあ帰るか!!!」


憂架「うん」


悠希「気ィつけろよお前ら、襲われんなよ(性的な意味で)」


昴「大丈夫!!!俺がおるから無敵や!!!」




昴くんがドンと胸を叩いてそう言う姿に
くすくすと笑ってしまう

すると昴くんは優しく微笑みながら私の頭を撫でた




昴「憂架は笑っとけ、
  んな萎れた顔似合わんからな」


憂架「...昴くん......」




優さん以外に頭を撫でられたことがないから
ボッと顔が熱くなるのがわかる


そんな私を見てはケタケタと笑う


私は恥ずかしくなって昴くんの手を払い除けると、そそくさと扉を開けて階段へと走った


すると後ろから「憂架待って〜」と鞄を放って昴くんが追いかけてくる

そして距離が縮むと、私の腕を掴んでにやりと笑った


・・昴くん...?



いつもと違う笑い方......


などと呑気なことを考えていると、踊り場で昴くんに押し倒された