────────────

───────

憂架「...ゆぅ、さん......」


優「...憂架ちゃん、俺の夢見てるの?」


憂架「んー・・・・・・」




目が覚めるとそこには優さん(本人)が私の顔を覗き込んでいた


夢、か...



私が今見た夢の話をすると、
優さんは煙草を吸いながらうんうんと頷いている。


そして夢の中と同じように煙草の火を消すと
時計に目をやり、次のように言った。




優「出逢った頃の話もいいけど...
もう11時だよ?憂架ちゃん。学校大丈夫なの?」


憂架「え...」




思わずベッドにへたり込む。

学校めんどくさい...
優さんは高校生だし、別の学校だし...
バンド活動でしょっちゅう休むし...


はっきり言って、せこい。




憂架「...せこい」


優「ん?」


憂架「せこい...せこいせこいせこい!!!
憂架も学校休みたいよ!!!」


優「うるせーな(笑)憂架ちゃん中等教育学校なんだから行かないとダメでしょ」




笑いながらそう言う優さんを睨みつけた

けれども彼は臆することなく、部屋から私の携帯とスクールバッグを持ってきた。




優「はい、じゃあ行ってきな」


憂架「行ってきます...」




そして優さんは「気をつけてね」というと
私の頬にキスを落とした。


まだ慣れないキスに狼狽えながらも扉を開け
学校への道のりを辿る。



クラスメイトが男ばっかだからヤなんだよなぁ...

私と祐奈ちゃん以外全員男だし。。