「...先輩の家...広いですね......」




憂架は、優の家の倍近くもあるマオの家に興味を奪われていた


隣ではマオも彼女を見てにこにこと笑っている




マオ「そうだね、広いほうが便利なんだよ
いろーんなことできるしさっ(ハァト)」


「...そうなんですか?」


マオ「...」


「マオ先輩......?」




一瞬、翳った表情で黙り込んだマオに不審感を抱いた憂架は、彼の肩をゆすった


彼女のその行動で我に返ったマオは、自分の肩を持つ手を掴む




「...ど、どうしたんですか...?」


マオ「そうだね、例えば─」




マオは掴んだ憂架の手首を引き寄せ、
バランスを崩した彼女の身体をそのまま近くの机上に組み敷く




マオ「可愛い後輩を監禁して犯す...とかね(ハァト)」


「な...なに......ゆって...」


マオ「今日昴に犯されてたでしょ?」




ぴたりと憂架の動きが止まる


なぜ、そのことを知っているのか?



憂架のその疑問を感じ取ったようにマオは口を開く




マオ「おれさぁ...二年前憂架ちゃんが入学してきたときに、一目惚れしちゃったんだよ。
祐奈の横でおどおどしてる姿が可愛くてね(ハァト)」


「...ひ...人違い、じゃ......」




憂架はなんとなくマオの顔を直視できず、
横を向くと、頬すれすれの位置に拳が叩きつけられた


見るとマオから笑顔はすっかり消えており、
あるのは能面のような、なんとも形容しがたい表情だった




マオ「人違いなんかじゃないよ...ずっと見てたしね...」


「...見てた...って......どういう...」


マオ「ああ...気付かなかった?学校内のいろんな所に設置してあったんだけどね、カメラ」




まぁ見えないようにしてたけど、というとまたいつもの笑顔に戻った


マオの異常な言動に、憂架はみるみる涙を溜めていく

マオはその涙を親指で拭うと、静かに自分の口元に持ってゆき、ちろりと舐めた




マオ「ねえ憂架ちゃん...おれが怖い?」


「...こ......怖く、ない...です......」




弱みを見せないようにそう答えれば、
マオは「これでも?」と彼女が着ているパーカーのファスナーを開けて素肌に掌を這わせた

もちろん憂架は抵抗するが、効果は得られない




マオ「このパーカー憂架ちゃんの?違うよね?だって男の匂いするもん」


「...はッ...なしてぇっ...んっ...!」


マオ「憂架ちゃんすごい反応するね(ハァト)
昴の時より反応してるんじゃない??
てゆーかさぁ、なんでブラじゃなくてサラシなのー?」




憂架の胸を見てそう言うと、マオは嫌々と泣く彼女の頬を叩いて抵抗できなくし、サラシを解いた