セレイアとディセルの二人は、北の大国である、神聖王国トリステアで出会った。

ある日神木に舞い降りてきた彼をみつけ、記憶喪失だった彼に“麗雪”を意味する単語ディセルと名付けたのは、セレイアである。

世界を悩ます現象“霧”を実体化する力を持つディセルは、理由はわからずとも、実体化した霧を倒すことで、失われた記憶を少しずつ取り戻すことができた。

それによって、ディセルは自らが雪の神スノーティアスであると思いだしたのだ。

セレイアとディセルの二人は、彼の失われた記憶をもっと取り戻すため、そして天上界へ帰る方法を探すために、旅立った。それが半年ほど前のことになる。

サラマスとはその旅の途中部族王国アル=ラガハテスで出会った。彼は「飛天の能力者」と呼ばれる重要人物を捜すと同時に、天上界へ帰る方法も探しており、目的がある程度一致するということで、一緒に旅をすることになった。

そして今、三人が空中庭園王国サティエイトへとやってきた理由は。

天上界に一番近い島と呼ばれるサティエイトでならば、天上界へ戻る何かしらのヒントや情報が手に入るのではないかと考えたから。そして「飛天の能力者」はその名前から、新たに生まれているとしたら空の神の加護を受けるここなのではないかと思ったからだった。