麗雪神話~青銀の王国~

「セレイア―――――!!」

誰かの絶叫。

かなりの高さだ。死ぬかもしれない。

受け身をとるひまもなかった。

セレイアは思わず目を閉じる。

ぶつかる――!

しかし、衝突の衝撃は、思ったよりも小さかった。

何か力強いものに、しっかりと抱きとめられていたからだ。

抱きとめてくれた何かは、衝突の衝撃に耐え切れず、セレイアもろとももんどりうった。

やがてその動きも止まる。

体のあちこちは痛いが、なんとか無事のようだ。

と、おそるおそる目を開けて―――

力強いものの正体に気付く。

目の前に、銀色に輝く美貌。

「ディセル……?」

ディセルが、セレイアを抱きとめてくれたのだ。

「いたた……セレイア、大丈夫?」

あちこちに擦り傷をつくったディセルの姿を見て、セレイアは思わず大きな声を出していた。

「あの高さから落ちた人を受け止めるなんて、なんて無茶するの!」

ディセルは苦笑する。

「どの口がそれを言うの。君、自分がどれだけ無茶したか、わかってる?」

「そ、それは………」