レティシアは大人びた声色で告げた。
「それは、あなた、その方のことをお好きなのでしょう」
「はっ!!?」
セレイアは思わず腰を浮かせかけた。
―どうしてそうなる!?
自分が、ディセルを―――?
気が付いたら猛然と否定の声をあげていた。
「違います! ありえません!
私には、恋人がいるんです。ずっとずっと、大好きな人がいるんです。彼は、亡くなってしまったけど…それでも私は、彼が好きなんです。彼以外の人を好きになるなんて、ありえないことです」
セレイアの剣幕にも動じず、レティシアは紅茶を一口口に含んでからこう言う。
「まあ、不器用な方。
ま、いいですわ。
異性としてではなくとも、その方のことをお好きではあるのでしょう?」
「え……それは、もちろん……」
「ならばその方のことを信じて差し上げたら?
意味のないことなど、なさらないはずよ」
そう言われてみればそうだ。
あの心優しいディセルが、何の意味もなく、ただの挨拶で、あんなことをするはずがない。何か事情があったに決まっている。そうに決まっている。
「それは、あなた、その方のことをお好きなのでしょう」
「はっ!!?」
セレイアは思わず腰を浮かせかけた。
―どうしてそうなる!?
自分が、ディセルを―――?
気が付いたら猛然と否定の声をあげていた。
「違います! ありえません!
私には、恋人がいるんです。ずっとずっと、大好きな人がいるんです。彼は、亡くなってしまったけど…それでも私は、彼が好きなんです。彼以外の人を好きになるなんて、ありえないことです」
セレイアの剣幕にも動じず、レティシアは紅茶を一口口に含んでからこう言う。
「まあ、不器用な方。
ま、いいですわ。
異性としてではなくとも、その方のことをお好きではあるのでしょう?」
「え……それは、もちろん……」
「ならばその方のことを信じて差し上げたら?
意味のないことなど、なさらないはずよ」
そう言われてみればそうだ。
あの心優しいディセルが、何の意味もなく、ただの挨拶で、あんなことをするはずがない。何か事情があったに決まっている。そうに決まっている。

