「ほのかー!おはよう!」

「あっ祥子、おはよ!」

「ねぇ…、クラス表見た?」

「え!見てない。」


まぁ、見なくても分かるんだけど。


この子は若宮祥子。


中学校の時のいつメンでよく一緒にいたのだが、高校ではクラスが変わり、全くの疎遠になってしまった。

入学する前にクラスが変わってもずっと一緒にいようと誓っていたのだが、あっけなく2ヶ月で私たちの友情は滅んでしまったのだ。



「超ショックなんだけど〜!第二中って荒れてたらしいから不安なんだよね!友達できるかな〜?」



祥子は心配そうに顔を歪ませて、私の隣をついて歩いていく。



超ショックって…全然なじんてたじゃない。

横目で祥子を見ると、


「おはよー!」


友達が多い彼女は挨拶を笑顔でかわしていた。


まぁこの通り。別に本気で心配してるわけではないのだろう。




それに比べて私の地位とはいうと…。


もともと人見知りのせいで祥子以外に仲のいい友達はいなかった。


挨拶ぐらいはもちろんするけどね。
そこまで陰キャラじゃないし私。
多分心を開くまでの期間が長いのよ。



まぁ、そういうこともあって普通に地味な女子で発言力ないし…。



何と言っても最大の汚点は最初の友達選びだ。