「じゃあ、進行は学級委員に任せようかな。佐々木と鈴本は前に出てやって。よろしく。」
「うぃっす。」
佐々木が席を立ち、私はそのあとに続く。
「じゃあ、まず保健委員やりたい人ー。」
佐々木が進行して、私が手を挙げた人の名前を黒板に書いていく。
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ーーーーーーー…
「先生、終わりました!」
私は教室の後ろで腕を組み、立っている先生に声をかけた。
「ありがとう、ご苦労様。じゃあもう休憩の時間だな。」
先生はそういって出席簿を手に取り、教室を後にする。
ガヤガヤし始めた教室の中で私と佐々木が黒板を消していると日和が前に現れた。
「仲いいんだね〜。」
日和はブレザーのポケットに手を入れて、嫌味っぽく言ってきた。
あ、そっか。日和って佐々木に気があるんだっけ。
まずかったかな。日和ちょっとイラついてるし…。弁解しなきゃ。
「たまたま一緒にやりたいのかぶっただけだよー。」
私が日和に言うと、佐々木は間に入って日和に
「なにーヤキモチ妬いてんのかよ。」
ニヤニヤしながら言った。
「そんなことある訳ないじゃん!誰が佐々木に妬くかっての!」
神田は顔をカッカとしながら反論した。
「本当だよ!自意識過剰すぎー。」
私は日和の肩を持つ。
「ひでーな!鈴本まで一緒に言うなよー!」

