「「はっ?そんなことないし!」」
「ちょっ、俺に合わせんなよ!」
「はぁ?そっちが合わせたんじゃん!」
「ふふっ。二人とも本当に仲良いね。」
ーーガラッ
「もうチャイム鳴るぞー席に着けー。」
「来んのはやいな。」
不満気に佐々木は呟いた。
「そうだね。席着こっか。」
日和が言うと佐々木は
「まあ、俺は鈴本の前だけどね。じゃあな、日和!」
そうだった…佐々木って私の前なんだ。うわっ授業中とかめんどくさそう…
「なにそれー!さっきからうるさいんだけど!」
「あはは。じゃあね、日和!」
「うん、バイバイ。」
ふぅ、朝からこんなに疲れるとは…。
「鈴本ー。これからよろしくな!」
ギクッ。
話しかけてくるの早すぎ。やっと一息つけると思ったのに…。
「うん。よろしくね。」
「鈴本って頭いい?」
「えっ、なんで?」
「俺、授業の時寝てるから、俺が先生に当たったら後ろから答え言ってくんね?」
え、なにそれ。ちゃんと授業聞きなよ。
「えっ、そんなことしたら怒られちゃうよ?」
「大丈夫だよ。」
「分かった。できるだけ答えるようにするね。」
「マジでっ!ありがと!鈴本っていい奴だなー!」
「あはは、そんなことないのに…。ありがとう。」
ニコッと私は佐々木に微笑んだ。

