「おはよ、ほのか!」
「おはよー!」
私がクラスに入ると、日和が駆け寄ってくる。
昨日、お母さんとお兄ちゃんに自慢話しをしてから、寝る前にEXI○Eのことについてしっかり予習した。
だから日和が何を言ってきても今の私は無敵なのだ!
「ほのかー昨日結局EXI○Eの話しできなかったね…。で、私CD持ってきたんだ!これ持ってる?」
来たー!いける!これ昨日調べといたアルバムじゃん!持ってないけど…。
「そのCDは持ってないなー。あっでもそのCDに入ってる曲全部いいよね!私特に……」
二人で熱く語っていると、
「何話してんの?俺も入れてよ。」
佐々木がやってきた。
あっ、思い出した!この人のこと性格悪いって思ってた理由!
この人後輩の女の子を振ったあと他の男子と教室でネタにして笑ってたんだ!。
「あっ、佐々木!ってか佐々木って同じクラスだったの?」
日和はワントーン高い声を出して媚を売りだした。
「ひどいなぁ。俺、嬉しかったのに日和と一緒になれて。」
「えっ、何それきもー!」
ちょっと今、日和地味にときめいてましたよ?
「きもいって、可愛くねぇなー。ね?鈴本さん?」
あっ、きたきた。ここで愛想良くしなきゃね。
「そんなことないよ。日和は照れ屋なんだよね?」
「そうだよ!私は照れ屋なの!」
「あー、はいはい。そうですか。」
私は二人の絡みを優しく見るふりをする。
「ふふっ、仲良いんだね。日和と佐々木君。」

